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2010. 09. 21  
本ブログでも紹介させていただいた 『「見る」を高める』ビジョントレーニング基礎講座IN長崎が間近に迫ってきました。 http://edublog.jp/nagasaki-northstars/archive/50 昨日印刷と製本作業を行い、ほっと一息ついているところです。 現時点(21日)時点での参加者は132人、会場のキャパは150人で無理矢理詰めて180人とうかがっていますから、ちょうどよいくらいの人数なのかもしれません。 ただ、当日に参加を希望される方もおられる可能性があるため、皆さんには窮屈な思いをさせてしまうかもしれないと心配になってきました。 また、<色:#0000ff>駐車場は校舎周辺となります。私も不案内なのですが、あまりスペースはないかと思われますのでできるだけ乗り合わせておいでください。 参加された皆さんに助けていただきながら、いい雰囲気で進めることができたらなあとおもっております。 皆さんどうぞよろしくお願いいたします。 さて、今回のシンポジウムを計画するにあたり、<色:#0000ff>「感覚統合法」について少しだけ勉強をしました。 備志録的になりますがまとめておきたいと思います。 今回参考としたのはこの書籍です。 <色:#ff0000>新・感覚統合法の理論と実践
この図は「エアーズ」が感覚統合過程のモデルとして示したものに西風が加筆しています。 感覚統合機能は6歳頃までにほぼ完了するといわれています。この図では左端が出生時となり、右端の「達成水準」へ至ると感覚の統合がほぼ完了した6歳前後の状態と見ることができます。 <色:#0000ff>統合第一水準 <色:#0000ff>生後3ヶ月ごろまでの統合 キーワード:触覚の高まり 前庭覚と固有覚の統合 ○この時期には、皮膚のあらゆる部分からの触覚が二つの形にまとまっていきます。一つは初期の食事行動に繋がり もう一つは母子のきずなを形成する働きとなります。 ○前庭覚と固有覚の統合もなされ、眼球運動や姿勢、身体バランス、筋緊張などの基礎が作られていきます。 <色:#0000ff>統合第二水準 <色:#0000ff>生後6ヶ月頃までの統合 キーワード:<色:#ff00ff>触覚と前庭覚と固有覚の統合 ○この時期には3つの基本的感覚(触覚・前庭覚・固有覚)の統合が、身体知覚や両側協応を促し、運動企画、活動力、情緒的安定などを高めていきます。 <色:#0000ff>統合第三水準 <色:#0000ff>6ヶ月から6歳以前の統合 キーワード:<色:#ff00ff>聴覚と視覚の組み込み 合目的な行動 ○聴覚と前庭覚の統合が身体知覚の基礎となり話し言葉に繋がります。 ○視覚と基本的感覚が統合され、スプーンやフォークなどの道具が使えるようになったり、ものを組み合わせるようになったりします。 ○外界からの情報入力に対して、目的にあった行動が増え、認知機能の基礎ができていくきます。 <色:#0000ff>統合第四水準 <色:#0000ff>6歳頃 キーワード:<色:#ff00ff>社会関係と個人的学習能力の一体化 ○社会生活に必要な全体としての脳の統合機能はほぼ完成します。 ○周囲との関わりの中で求められる能力を適切に活用し、集中したり、まとめたり、自己をコントロールしたり等ができるようになります。 このように階層で見ていくと、触覚や前庭覚、固有覚といった基本的感覚により身体内部の感覚が統合され、それをベースにして聴覚や視覚が絡み、外界との折り合いをつけていく、一連の流れがなんとなく見えてきます。 と、同時にそれぞれの段階で過敏さや鈍麻さをもっておられる方が、様々な場面で違和感や嫌悪感を感じられたり、達成できない不全感を感じられたりされてるのであろうと推測されます。 目の前のお子さんが何ができて何ができないという現象面をアセスメントすることも必要ですが、このような切り口から現象に潜む部分に思いをはせるのも大切なのかもしれませんね。 うまく理解できてはいませんが、本シンポジウムの企画説明の際のよりどころにしたいと思っています。
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2010. 09. 10  
今日は本校の高学年の水泳参観でした。 西風も仕事の合間に観察がてら、何度かお邪魔してきたところです。 低学年のお子さんの水泳参観は今週の火曜日、台風9号{注意}がちょうど接近する中で行われました。ちっちゃな子どもたちは唇を紫にさせながらではありましたが、それぞれに元気よく取り組んでおられました。 それとは、打って変わり今日は真夏日。 オフならば、ヒャッホーと駆け出したくなるような入道雲{太陽}の下で参観が行われました。 子どもたちの泳ぐ姿を見ていると、<色:#0000ff>それぞれのお子さんの特徴が見えて大変興味深いものですね。 本来は、単元が始まるころに参観をし、担任の先生と共に考えることが出来ればいいのでしょうが、授業の兼ね合いもあり今日だけの参観となりましたが、通級教室に通っておられるお子さんの頑張りもみられてとても有意義でした。 例えば・・・(特定を避けるため若干脚色しています) <色:#0000ff>?水が顔にかかるのを恐れるAちゃん  入学時から、集団への参加の際に緊張を強く感じ、立ちすくんでいたAちゃんは水泳の学習時には水が顔にかかることをひどく嫌がっておられました。  Aちゃんと通級指導をして感じてきたのは、<色:#ff0000>皮膚感覚(触覚)の過敏さでした。例えば、顔にかかった髪の毛をしきりに気にする姿が見られたり、しきりに首筋を掻いたりする姿が見られます。  洋服も比較的に首筋などがダルな感じを好まれているようです。    JSI-Rでは「触覚」を中心にレッドがつくことが多いAちゃんに対しては、これまでに砂場遊びを多くとったり、背中に文字を書いて互いに当てあいをしたりしてきました。  今後も様々な触覚遊びを行ったり、体全体の緊張をとるような時間を設けたりしながら関わっていきたいなあと思いました。 <色:#0000ff>?平泳ぎの上肢と下肢のリズムがうまく合わないBちゃん  平泳ぎの基本的な泳法は上肢と下肢が同時に縮まり、同時にポーンと伸びて「け伸び」の姿勢ですいーっと進みを繰り返します。熟練したお子さんは10回程度の「ポーン」で25メートルを泳ぎきりますね。  さて、懸命に平泳ぎをするBちゃんですが、使うエネルギーに見合う推進力がないようです。見れば「腕をかいたときに足をけり、前に伸ばしながら足をたたむ」となり、<色:#ff0000>体がまっすぐに伸びる瞬間がありません。  ばっさばっさと波風は立ってますが、その割りに前には進まず徐々に疲れてくる  と、いう状態のようです。  個別指導の場では、おもに<色:#ff0000>運動企画の弱さが感じられるため、キャッチボールをしたり、固定遊具で遊んでいます。  上肢と下肢の一定リズムでの運動っていうのもとりくんでみなくちゃなーと思いました。そんな動きと言えば・・・「パラパラ」ですね。  けっこうノリ好きなお子さんなのではまってくれるかも でもその前に私が練習しなくちゃですが{バニー} <色:#0000ff>?クロールで体がくにゃくにゃになってしまうCちゃん  25メートルを泳ぎきることの出来るCちゃんですが、動き全体を見ると、なんだか<色:#000000>くにゃくにゃして見えます。泳ぐ姿を正面から見ると、<色:#ff0000>腰周りの緊張が弱く、体のねじれが必要以上に入っています。そのことにより、腕を回すために肩全体を大きく回す必要が生じ、全般的に力のロスがあるようです。  そんなCちゃんは学習中の<色:#ff0000>着座姿勢が乱れがちです。椅子に座ると片足あぐらの姿勢になったり、足を前に投げ出して背もたれに身を預けて座ったりしています。  担任の先生には、椅子の高さを若干下げていただき、まずは<色:#0000ff>足の裏で床を踏みしめる感覚を与えてもらうことと、姿勢が乱れているときに<色:#0000ff>腰の辺りを触って、力を入れる箇所をプロンプトしてもらうようにしています。 <色:#0000ff>?張り切ってがんばったDちゃん  ASDの診断のあるDちゃんは、夏休み明けの学習で25メートルを泳ぎきることが出来ました。みんなから励まされ、拍手喝さいを浴び、私たちも共に喜んだのですが、その後の授業の際にまるで<色:#ff0000>風船がしぼんだかのように元気を失ってしまっていました。  担任の先生が仰るには、次の授業の途中まではハイテンションだったんだけど、少しずつ少しずつ言葉が少なくなり、最終的に休み時間には床に横になってしまったとのこと。  午後には保健室で1時間休憩し、元気を取り戻して帰ってくれたとのことでした。  全力での運動、みんなからの祝福、ハイテンションと、セロトニンやドーパミンが一気に放出され、<色:#ff0000>枯渇してしまったんじゃ〜と微笑ましく思いました。 <色:#0000ff>?ターボエンジンのEちゃん  中学年まではメチルフェニデート系のお薬にサポートをしてもらっていたEちゃんは、今では折り合いをつけて生活してくれています。    そんな彼はどこにいるかな〜と見に行くといましたいました。ひときわ大きな水しぶき  まるでラッセル車が進んでいるかのような勢いで泳いでいます。  ちょっと不器用さんでもあるので、形はきれいとはいえませんし、息継ぎもほとんどない情熱あふれる泳ぎですが、しっかり25メートル泳ぎきっていました。  何か別のエンジンに突き動かされるかのように泳ぐEちゃんも、今年で卒業。  そのエンジンの<色:#ff0000>いいふかし具合を一緒に勉強していきたいものです。 <色:#666666>?最後に 多くのお子さんが<色:#ff00ff>ゴーグルをつけて泳いでいます。  数年前まではゴーグルをつけるために親さんの一筆が必要だったんですけどねえ。その頃よく言われたことは、「海や川に不意に落ちたときにゴーグルはめてますか?命を守るためにゴーグルなしで泳げなくてはいけないんだ{ドクロ}」でした。   目の周囲、特に目そのものなんて物は大変ナイーブな感覚受容をすると思われます。  塩素ばりばりの水中で目を開けれることになんの意味があるのだろう。水泳の学習は水中という<色:#ff00ff>重力から解放された中での身体運動の場なのではないかと思っていたことを思い出します。 「ゴーグルをはめることを許されずに結果泳げないお子さん」と、 「ゴーグルあれば泳げるけどたまたまなしで落ちたお子さん」 どちらが生き残れるか、普通は分かるんですけどね・・・ ちょっと恨み節失礼しました。 でも、現状にはちょっと嬉しくなっています 水泳参観を通して見えたお子さんの姿を胸に、来週から西風の教室にもみんながやってきます。 なんだかちょっと楽しみです{ヒヨコ}
2010. 09. 10  
今日は本校の高学年の水泳参観でした。 西風も仕事の合間に観察がてら、何度かお邪魔してきたところです。 低学年のお子さんの水泳参観は今週の火曜日、台風9号{注意}がちょうど接近する中で行われました。ちっちゃな子どもたちは唇を紫にさせながらではありましたが、それぞれに元気よく取り組んでおられました。 それとは、打って変わり今日は真夏日。 オフならば、ヒャッホーと駆け出したくなるような入道雲{太陽}の下で参観が行われました。 子どもたちの泳ぐ姿を見ていると、<色:#0000ff>それぞれのお子さんの特徴が見えて大変興味深いものですね。 本来は、単元が始まるころに参観をし、担任の先生と共に考えることが出来ればいいのでしょうが、授業の兼ね合いもあり今日だけの参観となりましたが、通級教室に通っておられるお子さんの頑張りもみられてとても有意義でした。 例えば・・・(特定を避けるため若干脚色しています) <色:#0000ff>?水が顔にかかるのを恐れるAちゃん  入学時から、集団への参加の際に緊張を強く感じ、立ちすくんでいたAちゃんは水泳の学習時には水が顔にかかることをひどく嫌がっておられました。  Aちゃんと通級指導をして感じてきたのは、<色:#ff0000>皮膚感覚(触覚)の過敏さでした。例えば、顔にかかった髪の毛をしきりに気にする姿が見られたり、しきりに首筋を掻いたりする姿が見られます。  洋服も比較的に首筋などがダルな感じを好まれているようです。    JSI-Rでは「触覚」を中心にレッドがつくことが多いAちゃんに対しては、これまでに砂場遊びを多くとったり、背中に文字を書いて互いに当てあいをしたりしてきました。  今後も様々な触覚遊びを行ったり、体全体の緊張をとるような時間を設けたりしながら関わっていきたいなあと思いました。 <色:#0000ff>?平泳ぎの上肢と下肢のリズムがうまく合わないBちゃん  平泳ぎの基本的な泳法は上肢と下肢が同時に縮まり、同時にポーンと伸びて「け伸び」の姿勢ですいーっと進みを繰り返します。熟練したお子さんは10回程度の「ポーン」で25メートルを泳ぎきりますね。  さて、懸命に平泳ぎをするBちゃんですが、使うエネルギーに見合う推進力がないようです。見れば「腕をかいたときに足をけり、前に伸ばしながら足をたたむ」となり、<色:#ff0000>体がまっすぐに伸びる瞬間がありません。  ばっさばっさと波風は立ってますが、その割りに前には進まず徐々に疲れてくる  と、いう状態のようです。  個別指導の場では、おもに<色:#ff0000>運動企画の弱さが感じられるため、キャッチボールをしたり、固定遊具で遊んでいます。  上肢と下肢の一定リズムでの運動っていうのもとりくんでみなくちゃなーと思いました。そんな動きと言えば・・・「パラパラ」ですね。  けっこうノリ好きなお子さんなのではまってくれるかも でもその前に私が練習しなくちゃですが{バニー} <色:#0000ff>?クロールで体がくにゃくにゃになってしまうCちゃん  25メートルを泳ぎきることの出来るCちゃんですが、動き全体を見ると、なんだか<色:#000000>くにゃくにゃして見えます。泳ぐ姿を正面から見ると、<色:#ff0000>腰周りの緊張が弱く、体のねじれが必要以上に入っています。そのことにより、腕を回すために肩全体を大きく回す必要が生じ、全般的に力のロスがあるようです。  そんなCちゃんは学習中の<色:#ff0000>着座姿勢が乱れがちです。椅子に座ると片足あぐらの姿勢になったり、足を前に投げ出して背もたれに身を預けて座ったりしています。  担任の先生には、椅子の高さを若干下げていただき、まずは<色:#0000ff>足の裏で床を踏みしめる感覚を与えてもらうことと、姿勢が乱れているときに<色:#0000ff>腰の辺りを触って、力を入れる箇所をプロンプトしてもらうようにしています。 <色:#0000ff>?張り切ってがんばったDちゃん  ASDの診断のあるDちゃんは、夏休み明けの学習で25メートルを泳ぎきることが出来ました。みんなから励まされ、拍手喝さいを浴び、私たちも共に喜んだのですが、その後の授業の際にまるで<色:#ff0000>風船がしぼんだかのように元気を失ってしまっていました。  担任の先生が仰るには、次の授業の途中まではハイテンションだったんだけど、少しずつ少しずつ言葉が少なくなり、最終的に休み時間には床に横になってしまったとのこと。  午後には保健室で1時間休憩し、元気を取り戻して帰ってくれたとのことでした。  全力での運動、みんなからの祝福、ハイテンションと、セロトニンやドーパミンが一気に放出され、<色:#ff0000>枯渇してしまったんじゃ〜と微笑ましく思いました。 <色:#0000ff>?ターボエンジンのEちゃん  中学年まではメチルフェニデート系のお薬にサポートをしてもらっていたEちゃんは、今では折り合いをつけて生活してくれています。    そんな彼はどこにいるかな〜と見に行くといましたいました。ひときわ大きな水しぶき  まるでラッセル車が進んでいるかのような勢いで泳いでいます。  ちょっと不器用さんでもあるので、形はきれいとはいえませんし、息継ぎもほとんどない情熱あふれる泳ぎですが、しっかり25メートル泳ぎきっていました。  何か別のエンジンに突き動かされるかのように泳ぐEちゃんも、今年で卒業。  そのエンジンの<色:#ff0000>いいふかし具合を一緒に勉強していきたいものです。 <色:#666666>?最後に 多くのお子さんが<色:#ff00ff>ゴーグルをつけて泳いでいます。  数年前まではゴーグルをつけるために親さんの一筆が必要だったんですけどねえ。その頃よく言われたことは、「海や川に不意に落ちたときにゴーグルはめてますか?命を守るためにゴーグルなしで泳げなくてはいけないんだ{ドクロ}」でした。   目の周囲、特に目そのものなんて物は大変ナイーブな感覚受容をすると思われます。  塩素ばりばりの水中で目を開けれることになんの意味があるのだろう。水泳の学習は水中という<色:#ff00ff>重力から解放された中での身体運動の場なのではないかと思っていたことを思い出します。 「ゴーグルをはめることを許されずに結果泳げないお子さん」と、 「ゴーグルあれば泳げるけどたまたまなしで落ちたお子さん」 どちらが生き残れるか、普通は分かるんですけどね・・・ ちょっと恨み節失礼しました。 でも、現状にはちょっと嬉しくなっています 水泳参観を通して見えたお子さんの姿を胸に、来週から西風の教室にもみんながやってきます。 なんだかちょっと楽しみです{ヒヨコ}
2009. 11. 23  
アップが大幅に遅れてしまいました。 新型インフルエンザの猛威は西風の地区にも及び、日替わりで学級閉鎖が出るような状況です。 疫学的な部分になるので軽はずみに考えてはいけないのでしょうが、季節性のインフルエンザであれば学級の三分の一程度が休まないと「学級閉鎖」の判断が出ないのに対し、新型では5名で(七分の一ほどでしょうか)「閉鎖」措置となる現状。 未知であったり、見通しが立たなかったりする出来事に対してはより慎重にならなくちゃいけないというところでしょうか。 教室の中でも、見通しの持てなくなると不安を強く感じてしまうお子さんがおられます。 地球上の多くの人が感じている、一連の新型インフルへの不安感は、もしかしたらそういったお子さんの疑似体験をさせていただいているのかもしれませんね。 やっぱり「これからどうなるか分からない」ことは、落ち着かないものであることを忘れないようにしないといけないなあ、などと考えています。 さて、11月21日22日に行われた「感覚統合専門職向け講習会」に参加してきました。 ある先生が講演の際に「先生方は目にたくさんうろこがついておられるようで」とおっしゃってましたが、私も何枚もの「うろこ」をぼろぼろと落としてきたところです(苦笑)。 今回は、講習会のレビューをまとめてみます。 講習会の主催者は長崎市にある「NPO法人なごみの杜」さんで、講師は日本感覚統合学会会長でなごみの杜の代表でもある土田玲子先生でした。 講習は基本的に ?感覚統合「遊び」の体験 ?グループによる「遊び」の分析と発表 ?土田先生からのフィードバック というスタイルで、3クール。 最後に、当事者さんを含めての「遊び」を、各グループで企画運営し全体でフィードバックをする。 という内容でお勉強をしました。 40名ほどの参加者が4つのグループに分かれて「遊び」の体験を行うのですが、これがまたハード(汗) なんせ、1クールで体験する「遊び」は4つ、3クール目では8つの「遊び」と、全部あわせて16もの種類を2日間で体験するという盛りだくさんの内容、加えて土田先生スタイルなのでしょうか、ほぼすべての遊びがチーム内対抗戦のため手を抜くこともできず・・・と、いろんな意味でおなかいっぱいになりました。 「遊び」の種類としては、「スクーターボードリレー」や「シェービングクリーム宝探し」、「トンネル遊び」などメジャーなものから、じゃんけんで負けるたびにチームの乗れるモノが減っていく「陣取り」、転がしドッヂボールのボールをボルスター様の棒に変えての「ロールジャンプ」、「人間知恵の輪」など、私自身が思いもしなかったものも含めての16種類でした。 体験の後はグループごとに「遊び」の分析。OTさんの参加が多く、教育職の私はその専門的な視点に大変な刺激をいただきました。 グループ討議の内容を一つの「遊び」を例に紹介します。 1クール目の分析で我々が担当したのは「スクーターボードリレー」でした。 分析の視点として ?感覚入力の種類とその程度 ?必要とされる基本的な運動(姿勢) ?要求される運動企画の程度 ?知的能力の程度 ?社会的技能の程度 という、5つについて話し合います。 ?感覚入力の種類とその程度  スクーターボードにより、もっとも強く入力されるのはやはり「固有受容覚」だと考えられました。ボードに寝そべり足を上げた姿勢を保持することや、両手で床を押すことにより非常に強い固有受容覚を得られます。これはオープニング「遊び」にも関わらず、疲れの色を隠せない参加者の姿からも一目瞭然でした(汗)  また、床を手掌で触れることやボードに寝そべることによる「触覚」の入力。スラロームの際に落ちないようにバランスをとる「前庭覚」。スラロームするコーンを視認する「視覚」も入力されます。 ?必要とされる基本的な運動  重力に抗するために、「腹臥位伸展姿勢の保持」をとりますし、進むために「上肢の両側協応動作」、「目と手の協調運動」も必要となります。 ?要求される運動企画の程度  バランスよくかつ上肢の可動を阻害しない「ボードに乗る位置や姿勢」であったり、コーナリングのための「重心の移動」、前に進んだり、向きを変えたりするための「両側協応動作」が必要となりそうです。 ?知的能力の程度  順番を待ったり、交代をしたりすること。また、スラロームするというルール理解も必要となります。また、加速度の知覚も知的能力の賦活化には有効と思われます。 ?社会的技能の程度  順番を守ったり、互いに励ましあったりする部分で社会的技能が伸長すると思われます。 と、いう風にまとめていきました。 それに対して、土田先生からは 「スクーターボード」は大変に強い固有受容覚を入力することができるということ、いわば合法的な筋肉活動の機会を与えるために大変有効であるということや、腹臥位伸展姿勢を保持することで体幹の筋緊張を高めることは、体幹が緩むことによって着座姿勢が崩れてしまうお子さんに、とってもいい活動になること、また、知的能力をさほど必要とせず、ロープで引っ張られるなどアレンジすることでさまざまな感覚入力ができるということについて、フィードバックをいただきました。 このようなプロセスの協議を4グループそれぞれが行いました。 また、最後には当事者さんを交えての「遊び」指導。 われわれ受講生が、当事者さんを交えて療育や教育をするというセッティングで「遊び」を運営しました。 終了後、当事者さんや土田先生、ほかの参加者の皆さんから運営の仕方などについてのフィードバックをいただき、これまた勉強になりました。 このように、和やか且つベリーハードな2日間でしたが、すべては最初に土田先生がおっしゃられた一言。「すべての「遊び」は適切なアセスメントにより取捨選択やアレンジを加えて実施すべし」に集約されると感じています。 子どもたちも大好きな感覚統合「遊び」。 それぞれのお子さんに感じてほしい感覚は何か。そのためにはどの「遊び」をどのような方法で行うのか。また、教育の場でそれをどのように位置づけるのか。 週明けの実践から考え直していきたいと思います。 遠くは岐阜県や京都府など西日本一円から集まられた参加者の皆さん、運営いただいた「なごみの杜」のスタッフの皆さん。協力してくださった当事者の皆さん。そして土田先生。ありがとうございました。 今後ともよろしくお願いします。
2009. 09. 30  
しばらくの間、この話題に触れることができませんでした。 ブログを立ち上げさせていただき、普段感じているもやもやを定期的にまとめることで、自分が今、何を考えているのか、何をしたいのかを明らかにできればと思っています。 が、この話題については、教師として私が子どもたちにどのようなスタンスで関わるべきなのか、考えるほどに混乱してしまっていました。 現時点で行き着いたのは、私は「きちんと背筋が伸び、両足が床にしっかりとついている」お子さんを増やしたいのでなく、「姿勢が崩れてしまうお子さん」を周囲の先生方に理解していただきたいというところです。その理解の上に立ってこそ、具体的な支援が有効に働くと感じています。 この、基本スタンスを忘れずに書き進めさせていただきます。 さて、これまでのブログにおいては、以下のトピックを立てていました。 http://edublog.jp/nagasaki-northstars/category_6/ ?基本的な考え方 ?固有受容覚と前庭覚 ?身体各部に力を入れる感覚を高める ?どの部分に力を入れるか、抜くか。身体的プロンプト ?あえて作る不安定 ?支援ツールの紹介 ?と?について、以前まとめていますので、本来なら??と進むべきなのですが、今回はその前に、なぜ「姿勢が乱れるのか」を考えたいと思っています。こんな風に話題を展開したら、どこで収束するのよー(汗)となりがちですが、ご容赦ください(笑)。 教室を訪問させていただいたり、通級指導を行ったりしている際に、姿勢が崩れがちなお子さんをお見かけします。 代表的な姿としては・・・ A:机に対して正対して座っていない B:猫背になっている C:お尻を座面前にずらして、反り返っている D:片足を座面に上げて座っている E:一定の姿勢で止まっていない というところでしょうか。 では、なぜこれらのようになってしまうのでしょうか。 実際に教室訪問をさせていただいた場合、授業後に担任の先生へのフィードバックを行いますので、その際に分かりやすく伝えることができるように、まずは以下のミスマッチがないかを確認するようにしています。 ?教材のミスマッチ ?環境のミスマッチ ?関わり方のミスマッチ いくつかの例から具体的に考えてみます。 ?教材のミスマッチ  このミスマッチは実に多く見られるものの、通常教室においては配慮ができにくい最たるものです。  お子さん自身の理解する能力に対して、「進度が早すぎる」「漢字を読めないためにプリントに取り組めない」「果てしなく問題が続く・・・」といったミスマッチが、意欲をそぎ落してしまっている様子を見るのはつらいものです。  さまざまな方が書籍やブログで実践を公開されていますので、ミスマッチの軽減法については触れませんが、実際に担任の先生と継続をして関わる必要のある私にとり、この部分に介入するのは大変に気を遣います。    そんな弱腰で!と叱られるかもしれませんが・・・  なんせ、小学校で学級担任をされている先生はお忙しいです。次から次に行事があります。進度も気になります。毎時間違う教科の準備をする必要があります。  テンパっておられる状態の先生に「モア支援」を求めるということは、さらなる負担をかけてしまう、言い方やタイミングを誤り否定されているような感覚を与えてしまう可能性もあります。  だからこそ、丁寧に慎重に、あくまで現状にちょっと手を加えることで変化が期待できる部分からの提案になっていくわけです。支援員さんへの効果的なオーダーも有効でした。(この点についてはまた後日に)  でも、姿勢の乱れたお子さんのうち多くが、授業中につまらなそうな表情をしておられることを思い浮かべると避けては通れないものですよね。
?環境のミスマッチ  「★さんはすぐ猫背になるんです」「☆さんはそっくり返ります」「■さんは足が机の足間から外に飛び出してしまいます」    学校では、身体発育に応じて、標準的な机椅子の高さが概ね定められています。 「椅子に深く座った状態で、かかとがしっかり床に届き、机は肘を自然に下ろした高さ」といった風にですね。  最近は見かけることが少なくなりましたが、低学年の教室では、模範児童の写真入り掲示物が貼ってあったものでした。  でも、上記の標準的な高さはすべてのお子さんにとって適切なのでしょうか。  現在、我々特別支援教育に携わる者の口癖は「個に応じる」ですよね。では机や椅子の高さももっと柔軟に試してみるのも方法と考えています。  例えば、「猫背が強い★さん」には、机面を胸近くまで上げてもいいでしょう。「そっくり返る☆さん」には、椅子の高さを上げてみるのも効果があるかもしれません。  まずは、身体発育に伴う机椅子の調整、加えて標準的な高さにのみこだわらない柔軟さをお伝えするように心がけています。  他にも体が横に向きやすいお子さんの相談を受けて観察に行ったら、窓際の端っこだったという笑い話も(汗)、視空間認知や視覚記憶が苦手なお子さんって、ちょっとねじれた角度がつくだけでもきっと見えにくいはずですよね。  このように、環境のミスマッチについては、比較的先生方にもご提案しやすい部分です。
?関わり方のミスマッチ  もともと、子どもたちは(大人も含めて)、学習意欲を旺盛に持っているものであるはずです。褒められて頑張り、叱られて涙ぐみ、そして克服して認められ。教室は本来ワクワクする空間でありたいものですね。  そして、その空間をプロデュースする役目を負うのが教師であり、共に刺激し合う仲間が級友であるとも言えると思います。  姿勢が崩れ、授業に対して無関心のように見えるお子さんをこっそり観察していると、1時間の中で何度か、顔が上がったり、鉛筆を握ったりという瞬間を見せてもらうことができます。  多くの場合、先生が黒板に小黒板や絵などを貼られた瞬間であったり。課題の指示を受けて一斉に取り組みを始める瞬間が多いようです。  この部分でのミスマッチが見られる場合には、聴覚的な理解が苦手なお子さんには視覚的な支援を、見通しを持たせることで安定するお子さんなら黒板の左端などに単位時間の流れの明記をであったり、机間巡視の際にまずはそのお子さんに関わっていただき方向付けをしていただいたり、などと提案させていただいています。  また、姿勢の崩れているお子さんを見つけると「姿勢っ!」と言いたくなりますが、「あらーみんな姿勢のよかね〜」とか「△さんの姿勢はほれぼれするね〜」といったポジティブ言葉も大切ですね。なにより、そんな言葉がよく聞かれる教室では、子どもたち同士の関わりがとてもあたたかく感じます。  関わり方のミスマッチ。最近は特別支援系の啓発も進んだため、先生方にも比較的受け入れやすいものではありますが、実際に支援が継続して行われているのかという点ではどうやら別問題のようです。  定期的に教室を訪問して、先生方のご努力をうまく見つけ、上手にフィードバックすることでその関わりが維持されていくように関わる必要を感じています。
気づけば、だらだらと長文になってしまいました。 一番お伝えしたかったことは、「姿勢が崩れやすいお子さんをどうにかしようとする前に、ミスマッチがないか我々支援者が立ち止まることが必要なのでは」ということです。  そのミスマッチをうまく整えることによって、多くのお子さんは笑顔で学習に参加してくれると思っています。学習へ参加する意欲が高まれば姿勢の問題は大部分で解決できるのかもしれません。  もちろん、お子さんの中には身体各部の感覚の特異性があったり、運動企画がスムーズでなかったり、緊張の度合いを調節することが難しかったりすることで、うまく姿勢の保持ができない方がおられるのも確かに感じます。 「在籍教室におけるミスマッチの解消」と「個別指導における感覚統合」はセットで行うとさらに効果的なのは言うまでもありません。  本シリーズ次回こそ、実際に教室で行っている感覚統合アプローチについてまとめたいと思っています(汗)。 (今回の記事はシリーズの都合上「感覚統合」カテゴリーにさせていただいています。ご容赦ください)   
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nishikaze8

Author:nishikaze8
子どもたちとの学びは発見と感動の連続です。

将来の自立に向け、常に根拠のある関わりができるように心がけたいと思っています。

特別支援教育士
臨床発達心理士
ビジョントレーニングインストラクター

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