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2009. 04. 30  
LD通級の担任をさせていただいて、早いもので4年目に入りました。何もわからない状態からスタートし、特別支援教育という追い風を受けながら、取り組みを進めてきたこの3年間を振り返っています。 今回はいよいよ最終回、4回目となります。 お題は ?どこまで手を伸ばすか 〜あえてぼちぼち、されどぼちぼち〜 です。 教室を取り巻く皆さんは「LD、AD/HD等の通級指導教室」に何を期待し、何を求めておられるのでしょうか。 お子さんを含めて、そのような周囲のニーズを敏感に感じ、応じることができるように体制を作り、かつ、流されないように軸を持つ。これらのバランスをうまく取ることの大切さ、難しさをよく感じます。 今回はそのそれぞれの立場の皆さんのニーズについて、3年間の実践を通して感じたことを簡単にまとめていこうと思います。 それぞれの立場に応じて、私なりに感じていることをまとめながら総括していきます。以下の5つの立場に分けてまとめてみますね。 ?お子さんの立場 ?保護者の立場 ?教師の立場 ?医療の立場 ?行政の立場 ?お子さんの立場から  個別指導を受けるということは、お子さんに少なからず心理的負担をかけることを忘れないようにしています。  いつも一緒にいるクラスメートと離れ、通級に向かうとき、教室に戻るとき、それぞれの場面であたたかい対応を求め続けていきたいです。学級担任の先生には、毎回出来るだけ声をかけ送り出してもらったり、帰ってきたときにさりげなく労って室内に入れてもらうようにお願いしています。  また、クラスメートには私が出来るだけ教室に出向き、通級するお子さんとの学習の目的や内容をわかりやすく伝え、場所は違えど共に励もうとお話しをさせていただいています。  そのようにして入室してくれたお子さんに対して、基本的な指導理念は「エラーレス」でありたいものです。もちろん難しい課題を避けるのでなく、既知の課題から徐々に要素を高めていくことになります。そのさじ加減こそが私達に求められているティーチングスキルなのでしょうね。  よく、「いつも頑張っている子ども達のつかの間の休息地点となり、充電をし、また教室で頑張れるように」というお考えを伺います。まさにその通りであり、「成功体験」を多く積むことで、また、教室で使える補助ツールを手にすることで、意気揚々と戻ってくれたらありがたいものです。  「成功体験」に加え、使える「ツール」のフィードバックこそをお子さんは求めているのだと思っています。 ?保護者さんの立場から  直接であったり、電話であったりと教育相談を受けることが多くなりました。  多くの保護者さんが感じておられるのは、我が子の学びや育ちへの不安であったり、ご自身のこれまでの養育への不安であったりすることがあります。    また、個別支援の有効性や必要性を認めながらも、周囲から引き離されるお子さんの思いや周囲の反応をご心配される方も多くおられます。  それぞれの保護者の方の現在の思いに寄り添い、適切なコンサルテーションを行うことの大切さを感じながら、関わらせて頂いているところです。  また、通級教室で学ぶお子さんに対して、指導内容を精選し、正確に評価をし、達成が認められたら卒業するという流れを作り、結果として多くのお子さん方に関わることで、特別なお子さんだから通級するのではない、必要な時期に必要な支援を得るために通級するのだという空気を作りたいとも思っています。 ?教師の立場から  多くの通級教室で気を遣われているのが、職場の先生方との関係作りではないかと思われます。一番身近な仲間として、お子さんへの直接支援を、より多く行う主体者として、担任の先生方とは、よりよい協調関係を作りたいものです。  先生方が求められているのは、そのお子さんへの具体的な支援の方法に他なりません。特性の理解であったり、継続した支援の必要性であったりとお伝えしたいことの中から、将来の自立に向けてのビジョンを忘れず、できるだけ「今」の教室に見合った支援の具体策を提供できるようになりたいなあと思っています。  時折、最近よくとられる習熟度別学習の中で、最下位に位置するお子さんを、通級担任が個別指導をするということがあるようですが、この運用について、西風は反対です。通級の立ち位置はそこではないという信念は忘れたくないものです。 ?医療の立場から  コーディネーターの仕事と重複する部分がありますが、Drや各療法士さんとの連携はお子さんを困らせないためにも必ず必要と思っています。    投薬が必要なお子さんについては、集団生活の中での様子を正確にお伝えし、また、学校での日常生活で必要なスキルについて、よりマッチした療育を求めていくためにも、各医療機関とは適切な関係作りを保ちたいものです。  我々は医療の専門家ではありません。が、教育の専門家としての感覚を大切にし、互いに尊重し合いながらお子さんを支えることが出来ることを目指したいですね。 ?行政の立場から  残念ながら、LD通級に対する行政のサポートはけっして厚くないのが現状です。  始動から4年関わりましたが、県教委主催の担当者研修は、初年度の春に半日開催されただけでその後は残念ながら実施されていません。  それぞれの担当者が、迷いながらも必死に工夫を凝らし、各教室を運営しているのでしょうが、現状では隣の地区の担当者が誰かもわかりませんし、毎年のように担当者が変わる教室もあると聞きます。  新しい教室のため、全体の体制作りには時間がかかって然るべきなのかもしれませんが、こんなときこそ、教室で粛々とながらも着実に子どもたちをサポートし、学校運営上なくてはならないもの、というくらいの存在感を示したいと思ってもいます。 おわりに  最後の項に「粛々と」という言葉を使いました。  この3年間の歩みは、この一言に尽きるのかもしれません。  出過ぎず気張らず弛むことなく、これからも教室を運営していきます。  先日、KAZ先生とお茶をしながら話す機会をいただきました。 「特別支援教育に対する追い風が吹いている今こそ、よりよいLD教育の在り方を見つめ、我々が実践を積み重ねることが大切である」と熱く説かれるお言葉に、身が引き締まっています。 「オアシスからカタパルトへ」 これこそがみんなが求めている、LD通級への願いなのでしょうね。 長文へのお付き合いありがとうございました。
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nishikaze8

Author:nishikaze8
子どもたちとの学びは発見と感動の連続です。

将来の自立に向け、常に根拠のある関わりができるように心がけたいと思っています。

特別支援教育士
臨床発達心理士
ビジョントレーニングインストラクター

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