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2011. 02. 21  
前回のアップが14日だったので、あっという間に20日が過ぎてしまっていました。 10日周期でアップすると宣言していますが、実際に記事に向かうのは当日になってから・・・・ 毎回毎回自分の実行機能の弱さに呆れるばかりです。 さて、「アセスメントを考える」シリーズが進んでいます。 前回は通常教室の授業観察に入った際の観点について私なりにまとめてみました。
今回は、感覚統合障害の傾向のあるお子さんを、簡便にスクリーニングするために行っている方法についてご紹介したいと思います。 感覚統合に関する知見について、私は主に長崎大学の岩永先生からご教授いただき取り組んできました。 最近はご縁があり、岩永先生関連の学習会によく参加させていただいているのですが、その中のキーワードとして<色:#ff0000>「不器用」への着目の必要性を強く感じるようになっています。 <色:#0000ff>発達性協調運動障害(DCD)をご存じの方もおられると思います。 「身体に麻痺がないのに不器用」「姿勢が悪い」「文字が稚拙」「体育や工作が苦手」といった状態をみせる診断名ですね。 ハリーポッターの「ダニエルラドクリフ」さんがDCDのカミングアウトをされています。
この<色:#ff0000>DCDとADHDをあわせもっている方が少なからずおられるという報告があります。 DSM-?やICD10には記載されていないので世界的な診断基準ではありませんが、北欧ではそのような状態を指して「DAMP症候群」と呼ばれています。 なぜ、取り立てて「DAMP症候群」という診断名がついているかというと、この<色:#ff0000>ADHDに加えて不器用さのあるお子さんは、失敗体験からセルフエスティームが高まりにくく、その後の社会参加が阻害されるなど、予後がよくないことが明らかになっているからなのです。 ADHD児の55.2%にDCDがあるという報告があります。(Watermbelg et al.2007) また、この報告で興味深いのは、 <色:#0000ff>不注意優勢型・・・64.3% <色:#0000ff>混合型・・・58.9% 多動衝動優勢型・・・11% と、<色:#0000ff>不注意に関連する課題を有するお子さんほど「不器用」さが併存しやすいと言う部分です。 ご存じのように、教師は比較的「多動タイプ」のお子さんには気づきやすいものの、 <色:#ff0000>「不注意」優勢で「一人静かに困っている」お子さんへの気づきが遅れがちです。 そのように困っているお子さんを早く発見し、支援を検討するためにも<色:#ff0000>「不器用」さへの視点を持つことは有効だと思われます。
また、<色:#ff0000>自閉症スペクトラム障害(ASD)の子どもに対する調査では、79パーセントに明らかな運動面の問題があるという報告がありますGreen et al 2009) おそらくこの報告については、養育されてる保護者さんや支援者の皆さんは実感を持って受け止めることができられると思われます。 ただ、診断ルール上、ASD児がDCDであっても併記しないため、表面に発達性協調運動障害の文言が出てくることがないことに注意が必要です。 つまり、DCD診断がないことは不器用ではないと言うことではないということ。<色:#ff0000>ASDの方についてはなんらかの感覚・運動面での苦労があられることを忘れないようにすべきですね。
このように発達障害のお子さんに早期に気づき、適切に関わることで不必要な失敗体験を減らしていくためにも、「不器用」さに関するアセスメントは必要であると思っています。 感覚統合療法の中で用いるフォーマルアセスメントの中に、SCSIT(南カリフォルニア感覚統合検査)というものがあります。 そのエッセンスを軸に、教師が比較的に簡便にできるインフォーマルアセスメントとして講座の中では、以下のシリーズが紹介されました。 参考になりましたので、岩永先生の許可を得てその前半部、アセスメントの3観点について掲載します。 アセスメントは大きく分けて3観点あります <色:#0000ff>?感覚識別のアセスメント  物をつかんだり、字を書いたり、歩いたりするといった運動を行うためには、順序として<色:#0000ff>まず外界からの情報を体の各器官で感じる必要があります。  その部分について、比較的熟練している我々はさほど意識することはありませんが、実は常に外の世界に対するアンテナを張り巡らし、体内の感覚器官で調整しながら運動を起こしているのです。  例えば、長時間正座をした後のように、足が強烈に痺れて感覚を失っている状態では、我々は立つこともままなりません。同じようにぐるぐる回る遊具に乗った後には目を回したり、まっすぐ歩けなくなったりしてしまいます。  敏感に周囲の情報をキャッチし、正確に受け止めて、運動に繋げる。  そのアンテナの働きをする感覚として、「深部感覚」や「表在感覚」と呼ばれる「体性感覚」が挙げられます。  これらの感覚によって私たちは、筋肉や関節の動きをキャッチしたり、皮膚の接触や圧感覚をとらえたりしながら情報を得ていると言うことになります。  いわば、<色:#0000ff>動くための情報の入力が適切になされているかという観点で「感覚識別のアセスメント」をとる必要があるといえます。
<色:#0000ff>?運動行為機能のアセスメント  入力された情報を処理し、適切に運動を企画し、動けるかの観点になります。  <色:#0000ff>運動を視覚情報として取り入れ、すばやく模倣して運動することを評価したり、眼球や舌の動きをみたりしてアセスメントを進めていきます。  運動企画の習熟程度の差違は<色:#ff0000>初めて体験する動きで表出しやすいと言われています。ミラーニューロンの問題が指摘されているASDのお子さんが躓きやすい部分ともいえますね。  この項目では、正確にできたかどうかに加えて、動きを唱えなが模倣したり、時間を要したりしたといった観察情報も大切になるといえます。
<色:#0000ff>?姿勢運動のアセスメント  <色:#0000ff>片足立ちであったり、重力に反する動きを維持したりすることができるかどうかを観察します。  揺れを感知して補正する動きが苦手なお子さんには、着座姿勢が知らず知らずに乱れてしまうお子さんがおられるようです。  そんなお子さんの多くは片足立ちの姿勢保持を大変苦手としていることが多くみられます。  加えて、不器用さが顕著なお子さんの中には、原始反射の残存がみられる場合もあります。そのような方は、この項目でみる「抗重力姿勢」が困難となることもあります。  原始反射についてはまた別にまとめてみたいと思っています。
今回はさわりだけとなりましたが、「感覚識別」「運動行為」「姿勢運動」の3観点について、簡便にできる方法をレクチャーいただいていますので、次回は具体的にご紹介したいと思っています。
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nishikaze8

Author:nishikaze8
子どもたちとの学びは発見と感動の連続です。

将来の自立に向け、常に根拠のある関わりができるように心がけたいと思っています。

特別支援教育士
臨床発達心理士
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